wallowsの新譜について

わたしもついこの間やっと聴きました、wallowsの新譜「Nothing Happens」。

 

めっちゃいいなあ〜、心地良いし、冬の夜にお酒飲みながらふらふら聴きたい感じ。

未成年だけど、これは酔えるなぁって感じる音楽がある。だいたいドリームポップとかだったりするけど、alvvaysとか、mellow fellowもそうだし、horsebeachもday waveもDIIVもそう。ただフワフワしてればいいだけじゃなくて、ノリが良くて、ポップでキャッチー、それでいて夢見心地でつかみどころのないような音楽。wallowsもまた、その一つと言えるバンドだと思う。

 

ところで新譜の話では無くなってしまうのだけれど、わたしはwallowsの音楽こそ知っていたものの、メンバーのことを一切知らなかった。

なんと、ツインボーカルな上に歌っているのがあの俳優のディランミネット だって! 初めて知った。13の理由も見ていたし、ドントブリーズもプリズナーズもオープンハウスへようこそも観た。22歳にしてすごく良い演技をするなぁ、気弱そうな少年に見えて案外熱い心の持ち主な役が多い気がする彼、そんな彼が歌っていたなんて! しかも歌だけじゃなくてギターにキーボード、ライブを見たらトランペットまで吹いてる!演技だけじゃなくて音楽もできるなんて、天は二物を与えるじゃないか...と思いながらも、素晴らしい才能だなぁと思いました。

 

さて、新譜の方に話を戻しますが、この新譜はドリームポップ寄りのインディーロックなのかな。統一感がある癖してドリームポップになったりインディーロックになったりするのでジャンル分けするのはちょっと難しくて、そもそもそういう行為が好きじゃないのでその辺は曖昧にしておくけど、今作はほんとうに表情がコロコロ変わって面白い。そう来るか!って展開に毎回驚かされる。とにかく、来日したら絶対に最前で観たいバンドだな〜。

 

タイムラインでもちょくちょく見かけたしさっきも言ったけどこのアルバムは繋ぎというか、全体の雰囲気が統一されていてサラッと聴ける。なのに色んな顔を見せてくれる。不思議だけどすごくいい。are you bored yet?ではクライロちゃんとのコラボでお互いの良さが引き出されているし(あと個人的にタイトルがすき)、scrawnyもリズムがいいよね、ダダッダダッっていうのが癖になる。

特にわたしがすきなのはworlds apart。これは麻薬だなぁ。からのwhat you like、えっなに!?と思っちゃった。そんな繋ぎ方ある!?ドラムの大合唱を明らかに違和感のある位置でぶっつり切ったと思いきや、リズムだけが繋がってる。ドラムはからきし分からないのだけれど、最後のはバスドラムなのかなぁ。そのあとのremember whenも疾走感があって気持ちいいし、アルバムのラストを飾るdo not waitもこれまた最高。海底みたいにずしんとした音の海のなかで、ついつい溺れそうになる。しかもこの曲が1曲目と繋がっているせいで、ああ、止めどきがわからない。 捨て曲がなくて困っちゃうな〜  語彙力がないので説明しきれないのが本当にもどかしい。

 

前半で可愛らしいドリームポップさを醸し出しておいて、後半はかなり壮大。これでファーストアルバムだっていうのか...?既に大物な匂いがする。これはサマソニ呼んでもらわないと困る!

いまこれを読んでいる人の中でまだ聴いていない人がいたら、いますぐCD屋に走るかストリーミングで検索して聴いてほしい、気持ち良さだけはわたしが絶対に保証する。

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